仁張工作所のものづくりへの姿勢についてお話します。
“しぼりこむこと”、“得意分野”で世の中から必要とされる存在でありたい…と思います。
中小製造業・町工場はそうあるべきだ、とも思います。
たとえば、食堂でも“こだわり”の逸品は、メニューが少ない方がよいことが多かったり、
流行っていたりしますよね。
#にんばり#は、創業から50年余りにわたり、板金>ものづくり>①別注ロッカーや特注スチール家具 ②金庫もどきの鉄庫(セキュリティ) ③盤(制御盤・操作盤・分電盤)で
世の中に認めて頂いてきた町工場です。
原点を忘れずに、時には立ち返って、こだわったものづくりをしていきたいと思います。
私たちは、お客様からの仕様に基づく板金設計をするだけでなく、主にコスト的な観点からVE(Value Engineering)提案をさせて頂くことがよくあります。強度を重視するベース部分はパイプ構造で、外観や機能を重視する本体は板金構造といったように、必要な機能を満たす最適な構造は何かをお客様と協議しながら構造検討を進めています。
合理的なものづくりの視点からでも、やはり、“的を絞ったこだわり”が大切だと考えます。
製造業における“ものづくりの合理性”とは、いわゆるQCDの切り口から視るべきで、
例えば、(1)ネスティング業務においては、①では0.8t ②では3.2t ③では1.6t・2.0t・2.3tの板厚の定尺材を使用するので、それらを常時ストックし、欠品しないようにした上で、極力端材がでないよう、先を見越したお客様横断の材料取りや、端材識別管理の徹底などを追及することがポイントだと思います。そうすることで歩留り率が上がり(ロスを少なくし)コスト改善につながります。
その後の各工程についても同様に、(2)曲げ工程においては、金型の段取り替えを減らすこと(3)溶接組立工程においては、作業分担の目的での要員配置(4)塗装工程においては、塗装条件(工法・色・膜厚・外観基準)の合理性を求めることが大切だと考えます。
その際には、過去の経験が大変役に立ちます。特に不具合の事案はその中で最も重要なものです。同じ問題を繰り返さない事は当然ですが、その経験をもとに一歩進んだご提案が出来るように心がけています。
Amazonに代表される商品調達(お買い物)においては、とても便利でしょう。
このWEB上での一括調達の大きな波は、ものづくりの業界にも入り込んできています。
しかし、板金部品においてのそのような品揃えは、果たしてQCDに最適でしょうか?
#にんばり#は、歴史の中で、試作検証の重要性(お客様確認、デザインレビュー)を
痛感しています。たくさん失敗をしてきました。会話が不十分なままで発進するものづくりは、調達の簡便さはあっても、結果としてうまくいかない危険性を持っていると思います。
“自分の身の丈にあった得意分野の板金”を、自信を持ってお届けしていきたい・・・。
私たちが考える原点回帰です。
株式会社 仁張工作所
072-962-2831(代表)
大阪府東大阪市水走3丁目14番6号
設備や運用方法を動画でもご紹介させていただいております。
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