本社工場2階にプレスブレーキを新たに設備投資して搬入しました。その搬入が想定外にたいへんでした。現在の仁張工作所の本社工場は昭和61年に竣工しました。建物計画当初から、1階で板金機械加工、2階で溶接組立加工、3階で勤続焼付塗装、そして2階に下ろして仕上梱包工程と計画されており、構想した先代(父親)の先見性は、すごいと思います。建物は1階の床コンクリートは厚く、天井を高くし、天井クレーンを装備、2階と3階はそれぞれの工程設備を想定して換気扇や天井高さが決められたのでしょう。工場内には荷物用エレベータがありますが、大物搬入にはシャッター開口部が各階に設けられています。
製造部より、"2階にプレスブレーキを設置したい"との要望がでたとき、"どないして搬入するの?"が問題となりました。
結果は、無事搬入することができました。機種の選定、建築業者に2階床面の耐荷重評価、工場シャッター開口部までの移動と2階への移動をどうするかなど、事前に調べて、搬入可能かどうかを確認していきました。一旦つくったCAM室の一部を解体する必要もあります。
なぜ、2階に折曲加工するプレスブレーキを設置したいかというと、1階のスペースがない、スタッドボルトなど溶接後に曲げる工程があるなど、効率化と新卒採用の準備を考えると必要でした。
ともすれば、わかるけど無理といいたい状況です。機械メーカーや重量屋さん、建築会社さんなどに相談してここまでやるかということを実行しました。でも実行できた理由をひとつだけ挙げるとすれば、それは、相手の気持ちや想いをしっかり聴き、モノ事に対する柔軟な考え方ができたからだと思います。せいぜい効率的に稼動させて下さい。
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